耐震基準に満たないマンションは住宅ローンを借り入れできるか

耐震基準に満たないマンションは住宅ローンを借り入れできるか

耐震基準 とは

耐震基準とは、地震に対して建物が安全であるための基準です。この基準は、建物内の人命を守ることを目的に、建築基準法により定められています。

耐震基準には、以下の2種類があります。

  • 新耐震基準:1981年(昭和56年)に定められた基準。震度6程度の大地震で建物の倒壊や損壊を防止することを目標としている。
  • 旧耐震基準:1981年(昭和56年)以前に定められた基準。震度5程度の中規模の地震で建物の倒壊や損壊を防止することを目標としていた。

現在、新耐震基準に適合していない建物は、耐震工事を行うことで、新耐震基準を満たすことができます。

耐震基準を満たしている建物は、地震の際に倒壊や損壊のリスクが低いため、人命を守ることにつながります。そのため、住宅やビルなどの建築を行う際には、耐震基準を満たしていることが求められています。

また、耐震基準に適合しているかどうかは、建築基準法に基づく耐震診断によって確認することができます。

住宅ローンの耐震基準

住宅ローンの耐震基準とは、住宅ローンを借り入れる際に適用される耐震基準のことです。

住宅ローンを提供する金融機関は、担保となる不動産の価値を評価して融資額を決定します。耐震基準に満たしていない建物は、地震などの災害で倒壊するリスクが高く、担保としての価値が低いと判断されるため、住宅ローンの借り入れが難しいのです。

そのため、金融機関は、住宅ローンの借り入れを検討している建物が、耐震基準を満たしていることを条件としていることが多いです。

住宅ローンの耐震基準は、金融機関によって異なりますが、一般的には以下の2つが基準とされています。

  • 新耐震基準:1981年(昭和56年)に定められた基準。震度6程度の大地震で建物の倒壊や損壊を防止することを目標としている。
  • 耐震基準適合証明書の取得:耐震基準に適合していることを第三者機関が認めた証明書を取得していること。

新耐震基準に適合していない建物でも、耐震工事を行って新耐震基準を満たした場合、住宅ローンの借り入れがしやすくなります。また、耐震基準適合証明書を取得した場合も、住宅ローンの借り入れが有利になる可能性があります。

耐震基準に満たしていない建物を購入を検討している場合は、金融機関に相談して、住宅ローンの借り入れが可能かどうかを事前に確認しておきましょう。

なお、耐震基準に満たしていない建物の購入には、地震などの災害リスクが高まるというデメリットがあることを認識しておくことが重要です。

住宅ローンの耐震基準のメリット

住宅ローンの耐震基準を満たしている建物を購入するメリットは以下のとおりです。

  • 住宅ローンの借り入れが容易になる
  • 住宅ローンの金利が有利になる可能性がある
  • 地震などの災害リスクが低くなる

住宅ローンの耐震基準のデメリット

住宅ローンの耐震基準を満たしていない建物を購入するデメリットは以下のとおりです。

  • 住宅ローンの借り入れが難しい
  • 住宅ローンの金利が高くなる可能性がある
  • 地震などの災害リスクが高まる



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